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コースター(COASTER)は、トヨタ自動車が販売するキャブオーバー型のマイクロバスである。当社取扱っているのは最新型4代目である。
2016年12月に実施されたフルモデルチェンジで全車に運転席・助手席SRSエアバッグが標準装備され、2018年6月の一部改良で衝突被害軽減ブレーキも装備されるようになった。
ボディ構造はルーフ・側面・フロアの骨格を繋いで一体化した環状骨格を採用するとともに、高張力剛板の採用なども行い、バスにおけるボディ強度の世界的な安全評価基準であるECE基準(欧州統一車両法規)R-66(バスの上部構造の強化に関する統一法規、ロールオーバー性能)に適合した高剛性ボディを導入したほか、VSCや運転席・助手席エアバッグを標準装備し、シートベルトには瞬時にシートベルトを巻き取って早期に乗員を拘束するプリテンショナー機構と胸部に加わる力を低減するフォースリミッター機構を備えた。
運転席エリアはフロントガラスの開口部を広げて視界を拡大し、機能スイッチや運転席まわりの物入れの配置を最適化。客室エリアは室内高を60mm高くし、窓側は約40mm外側へ拡大。サイドウインドゥの上下高を50mm広げた。ドアステップの奥行も65mm拡大したほか、ルームラックは室内天井面とラックの高さを60mm拡大するとともに、140mm外側へ配置移動した。
前述のとおり環状骨格化によりボディ剛性を向上するとともに、エンジンカバーの構造変更、ボディシール構造の強化、防音材の配置最適化などにより静粛性を改善し、足まわりにはスタビライザーをフロント・リア共に装備し、ショックアブソーバーの減衰力を最適化した。
電装系はこれまで12 Vと24 Vの2種類があったが、新型では全世界統一仕様で12 Vになった。
2022年トヨタが開発した1GDエンジンへ換装の上、燃費が改良した。最高出力110 kW(150 PS)2,500rpm・最大トルク420 N·m(42.8 kg・m)/ 1,400 - 2,500 rpmは日野製のN04C-WA型と同スペックながら総排気量が2,754ccへダウンサイジングされた。トランスミッションは6速ATのみの設定となった。
ドライバーに異常が発生した際、ドライバー自身または同乗者が非常ブレーキスイッチ(運転席及び天井に設置)を押すことで車両が減速して停止するドライバー異常時対応システム(Emergency Driving Stop System)を標準装備。